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第3回

本棚の二列目(仮)<村上>

こんにちは。
ポプラ社の一般(大人)向けの本の編集を担当している村上峻亮です。
ポプラ社歴は丸3年。編集歴は15年目。
主に男性向けの自己啓発書、実用書などの単行本と新書をつくっています。

さて、さっそくですが、まずはこの写真を見てください。


すみません。
二列目どころの話ではなく、
自宅には本棚がありません。
(このラインナップも、殺し屋から疫病神に子育てと、なかなかの振り幅!)

最近(といっても4月ですが)引っ越したので、
もともとそんなに多くは保管していない本を整理したのと、
そもそも本棚はなく、クローゼットや箱にしまうタイプ。


この企画がスタートして、
こんなに早く自分に依頼がくるとは思わず、完全に油断していました。
でも、なんとかなるだろうと、
「書きます」と返事をしたものの、
これでは、なんとかなるわけありません。
どうしたものかと。

でもシンプルに考えることにします。
ないなら作ってしまえばいい。

幸運なことに、6月に誕生日を迎え、プレゼントに図書カードをいただきました。

これは、いい機会だと思い、
・なんとなく買いそびれていた本
・おすすめされていた本
・直感でいいと思った本
などを「本棚の二列目」用に買おうと決めました。

ということで、
記事タイトルの(仮)はけっして間違いのままアップされたのではなく、
本当に「本棚の二列目(仮)」というわけです。


さて、6月某日 某書店へ―


*勝手にマイルール*
・文庫に限定
・5冊に限定
・事前に情報収集しない(書店で思い出したものにする、直感で決める)


1時間ほど文庫コーナーをウロウロ。
そして、こちらが購入したラインナップです。


1冊目
『くまちゃん』(角田光代)


角田さんの読んでいない本をと思い、
“ふられ小説”という内容に惹かれました。
小説ではなく、角田さんの旅エッセイもいいなと思いつつも、
あずみ虫さんの装画も決め手に。


2冊目
『殺人犯はそこにいる』(清水潔)


言わずと知れた”文庫X”ですが、
実は当時「文庫X」=「殺人犯はそこにいる」とは認識しておらず、
知り合いからの、「事件ノンフィクション」ものではこれが一番! という話を聞いて、
ずっと読みたいなと思っていた有名すぎる作品。
メンタルのコンディションがいいときにしっかり読もう。


3冊目
『働く男』(星野源)


上記の順で購入を決めたので、次は何かエッセイがいいなと思い、
いろいろ立ち読みしたなかで、
この「はじめに」(文庫用に書き下ろし?)にとてもとても共感!
『働く男』というタイトルなのに、1行目が「働きたくない。」と来ます。
読み終えた後には、一気にファンになりそう。


4冊目
『向田理髪店』(奥田英朗)

奥田さんの『家日和』『我が家の問題』『我が家のヒミツ』が面白かったので、
この「家族」シリーズのような短編集が読みたく。
『最悪』『邪魔』『無理』が個人的なベストで、大好きな作家さんです。


5冊目
『走ることについて語るときに僕の語ること』(村上春樹)

「だから僕は一日は二十三時間しかないんだと決めて生きています。」という、
走るために、前以て走る時間をスケジュールに組み込んでいるという話を聞いたときから、読みたかったエッセイ。走ることだけでなく、何かを習慣化するための答えが詰まっているような気がしてなりません。


以上です。
できました!
すべて未読ですが、本棚の二列目ラインナップ。


「本棚の二列目(仮)」です。
少数精鋭ですが、いいですね。どれも楽しみです。
これで、本棚があれば完璧ですが(来年の誕生日にでも買おう)。

……と、ここまで書いてみたものの、
おそらく本企画の趣旨としては、
各々の読書遍歴で、
“ちょっと恥ずかしい部分”みたいなものを出さないとダメなのだろうと勝手に解釈して、
本棚を求め、実家へ行くことに。

やっと初の本棚の写真。
黒川博行さん、貴志裕介さんが好きです。


伊集院光さんのエッセイは面白すぎですね。
叶うことなら、『のはなしご』が読みたいです。




学生時代、全盛だったサッカー特集の『Number』。
ほかのサッカー雑誌とともにストックされています。
コレクション気質はないのですが、
これらは整理できずにずるずると。


スポーツノンフィクションものなど。
『28年目のハーフタイム』(金子達仁著)を読んだときの衝撃は忘れられません。
「本で鳥肌って立つんだ」と思いました。
学生時代は、スポーツライターにもあこがれました。


漫画は、キャプ翼よりも『シュート』にハマる。
「トシ― サッカー好きか」(by久保さん)


最後はお題のひとつでもある”偏愛本”で締めます。


『龍時』(全3巻)

>>>
Jリーガーの間でも話題沸騰!! 本格サッカー小説第一弾
スペインとの親善試合で世界の壁を感じた無名の高校生リュウジは単身スペインに渡ることに。家族との葛藤や友情を描いた青春小説
>>>
(文藝春秋HPの作品紹介より)

シリーズ3巻目は、野沢尚さんの遺作というべき作品。
「日本初の本格サッカー小説」と銘打たれているのですが、
特に試合のシーンは本当に描写がリアルすぎて、
文字を追いながら、脳内に映像が鮮明に浮かびます!
1年ごとの話のため、毎年出るのを楽しみにしていたのですが、突然の訃報。
「もう続きが読めないんだ」と、
人生で初めて経験した「○○ロス」かもしれません(唯一かも)。


結局、最後はただのサッカー好きの本棚紹介になってしまいましたが、
なんとか書き終えることができました。
読んでくださり、ありがとうございました。
この企画、ずっと続けばいいな(書いたから、もう余裕)。

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